オリジナルのイーゼルを作ってみました。
先日、画材屋にイーゼル(絵を描くときにキャンバスや画板を載せて固定する支持体。店舗の店先でメニュー等を固定するスタンド看板の用途も)を買いに行きました。
でも、がっちりとした大きなものが多く、絵を描き始めた初心者の私にはちょっと屋外で使うのには気が引けるなあと。
そこで、材料を取り揃えて、小型の持ち運びしやすいイーゼルを自分で作ることにしました。
カメラの三脚と板、ネジなどを買い揃え。
軽量化するため、三脚は小型の軽いものを。台には桐の板を選びました。
ノコギリで溝を切り、抑え板を蝶ネジで可動式にして、用紙の縦横や様々なサイズに合わせられるように。
我ながら、なかなか気に入ったものができあがりました。
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さて、満を持して、今朝は上野公園の東京国立博物館へ。
早朝6時ころにランですぐ前を通ることがありますが、さすがに今日は土曜日。
日本人に加え、外国の方々も多く、凄いことになっていました。
おまけに、先日から特別展「はにわ」をやっていることは知っていましたが、よりによって、キティちゃんの「Hello Kitty展」もやっているらしく長い行列ができていました。
今日、私が描こうと思った青い銅板ぶきの屋根が品良く綺麗な表慶館の2階バルコニーには、大きなキティちゃんの人形も見えます。
あまりにも通行人の数が多く、ちょっと初心者には気が引けましたが、開き直って勇気を出して、例のオリジナルのイーゼルを展開。
鉛筆でデッサンすること約30分。
下書きが終えたら、まずは、今月から習い始めたグリザイユ画法(下塗りで陰影をモノクロで塗り分け、その後に色を重ねて絵を仕上げる技法)で色を着けていきます。
藍色…インディゴブルーの絵の具を使って描きました。
午前中いっぱいかかってしまいましたが、こんな私の拙い絵でも、足を止めて観てくれたり、お世辞でほめてくれたり。すっかり気をよくしてしまいました。
初めて人前で絵を描きましたが、屋外の解放感と、知らない人との触れ合いは、これまで感じたことのない快感。
コンビニで買ってきたおにぎりとサンドウィッチを食べてから、またデッサン。
今度は、影を着けてからいよいよ緑や黄、茶色といった様々な絵の具を混ぜ合わせ、描き上げていきます。
この間も、子どもが近づいてきたり、外国の方が声をかけてくれたりで、集中できない反面、構ってくれる喜びを味わうことができました。
癖になりそう・・・
こうして初めて屋外で描いた記念すべき作品2点ができました。
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