いつも朝ランで前を通る東京国立博物館
その東博で開催中の特別展
「弘法大師生誕1250年記念 空海と真言の名宝」
に行ってきました!

平日なら少しは空いているだろうと
高を括って10時過ぎに到着したのですが
平成館の前にはすでに長蛇の列
なんと40分待ちの表示が出ていて
その熱気に圧倒されました


しかし、会場内に一歩足を踏み入れると
待ち時間の疲れなど吹き飛ぶほどの至宝の数々
密教美術の圧倒的なパワーと美しさに
ただただ酔いしれる時間を過ごしてきました
館内のほぼすべての作品が撮影不可だったので
ここでは紹介できませんが
特に来訪者の目を引いたのが
京都教王護国寺「東寺」の
「聖観音菩薩・梵天・帝釈天立像(二間観音)」
重要文化財 鎌倉時代・13世紀

「Pen」の解説によれば
「東寺に受け継がれる真言宗最高の法会」
後七日御修法(ごしちにちみしほ)ゆかりの
寺宝が特別に出品されている
後七日御修法とは、1月8日から14日までの
7日間、鎮護国家や五穀豊穣、玉体安穏などを
祈願し、各派の山主らによって営まれる
真言宗最高の法会のこと
空海が晩年に強く望み、宮中で始まった
この儀式は、今も京都の教王護国寺・東寺へと
受け継がれている
中でも目を奪われるのが、かつて宮中の
仁寿殿にて天皇の無病息災を祈るために
営まれた儀式の本尊「二間観音」だ
希少な白檀から彫り出された像本体には
截金(きりかね)模様が施され
華やかな色彩の台座、精緻な金属製の光背
と合わせて、当代一流の技術が集結している
通常は厨子の中に安置されているが
様々な角度から拝観できるケースの中に展示
法会に参列してもその姿を仰ぐことは
叶わないだけに、まさに一期一会の対面といえる
とのこと
本当に近くでじっくり観ることができて
その精巧な作りに心が震えました
撮影可能エリアで出会った至高の仏像
今回の展示では嬉しいことに
一部撮影が許可されている作品がありました
【愛染明王坐像(重要文化財 / 山梨・放光寺)】



弓を上に向かって天を射るような力強い構図は
「天弓愛染明王」と呼ばれ
彫刻としての作例はきわめて珍しいそうです
情念を秘めた鋭い表情と
六本の腕が織りなす立体的な造形美に
思わず息をのんで見入ってしまいました
【五智如来坐像(国宝 / 京都・安祥寺)】




大日如来を中心とする5体の仏様が
揃って伝える現存最古の例とされる作品です
会場では360度どこからでも拝観できるよう
展示されており、静寂の中に漂う圧倒的な荘厳さと
背後や横から見たときの美しさまで存分に堪能できました
正面、向かって左から
阿弥陀如来
宝生(ほうしょう)如来
大日如来
阿閦(あしゅく)如来
不空(ふくう)成就如来
心奪われた快慶の傑作
写真撮影は不可でしたが
特に心に深く残ったのが快慶作
「深沙大将立像(じんじゃだいしょうりゅうぞう)」

怒髪天を衝く迫力ある表情
リアルな筋肉や波打つ衣の造形
そしてお腹に浮かび上がる顔など
どこをとっても異彩を放つ
躍動感のある圧倒的な存在感
その迫力をどうしても手元に残しておきたくて
ミュージアムショップでポストカードを購入
家に戻ってからも眺めては余韻に浸っています
平日でも大混雑する理由が心から納得できる
まさに一生に一度レベルの圧巻の特別展でした
弘法大師空海がもたらした密教美術の深遠さに触れ
心身ともに満たされた素晴らしい一日になりました
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