
私が絵を描き始めたきっかけは、
3年前にふとしたことで出会った一枚の絵…
超写実絵画 生島 浩「5:55」
下の写真は、超写実絵画を紹介した本で、
「5:55」の絵が表紙になっていました。

「こんな絵が描きたい…」
当時、この絵の女性に魅せられ、
水彩絵の具の使い方もわからないまま、
道具一式を衝動的に買い求め、
Youtubeを観ながら夢中で描いた…
その絵がこちらです。
こんなんでも、一生懸命でした。

「5:55」をはじめ、沢山の超写実絵画を
展示している「ホキ美術館」
それは、千葉県千葉市緑区にありました。

生島浩「5:55」 ホキ美術館所蔵
生島浩の人物画「5:55」は同館の人気ナンバーワン作品だ。フェルメールの絵画をほうふつさせる光と影のコントラストのなかに、雰囲気のある女性が座っている絵だ。彼女は公民館に勤める女性で、モデルとしては素人である。自らすすんで絵のモデルになったわけではなく、「この一枚だけ」と懇請されてモデルをやった。そんな彼女がモデルを務めるために提示した時間は午後6時まで。
絵のタイトルにある「5:55」とは午後5時55分のこと。絵のモデルをやった彼女が帰る5分前の時刻だ。
その時、彼女は「もうすぐ終わる」という、ほっとした気持ちと、「約束した以上は最後までしっかりとつとめなきゃ」という真剣な気持ちのふたつを同時に持っていたのだろう。画家はそのふたつの感情を見事に描いている。
写真は瞬間を切り取るものだから、怒り、悲しみといった瞬間の感情をそのまま写し取ることはできる。しかし、時間の経過が必要な揺れる感情を表現することは不可能に近い。その点、写実絵画は複雑な感情、相反する意志を人物の表情のなかに描くことができる。この絵が人気なのはモデルの美しさもさることながら、表情に現れている複雑な気配に人が魅かれるからではないだろうか。
(ノンフィクション作家であり、美術評論家でもある野地秩嘉氏による「車で訪れたい美術館を全国から厳選して紹介する連載『車でしか行けない美術館』 LEXUS NEWS」 より LEXUS – 記事 | LEXUS NEWS )
JR東日本の東京駅から約1時間電車に揺られ、
土気(とけ)駅からさらに徒歩20分。
(もちろんバスもあります。)
館内の絵は撮影禁止のため、
ここでは紹介できませんが、
いくつもの超写実絵画を目の前にし、
感動を超え、鳥肌が立ちました。
そして、美術館の建築物そのものにも、
とても興味を掻き立てられました。







そして、今日、職場のNさんから
あるカレンダーをいただきました。
先日、私がNさんにホキ美術館のことをお話したら、
なんと彼の奥様のお父様が医療用製品で著名な
「株式会社ホギメディカル」に勤めていて…
ホギメディカル社が作成した2025年版の
カレンダーをもってきてくれたのでした。
そう、ホキ美術館は、ホギメディカル社の
創業者 保木将夫(ほきまさお)氏が
2010年に日本初の写実絵画専門美術館
として創設したもの。
写実絵画を一堂に楽しめる美術館は
世界でも稀のようで、収蔵する
作品数は480点もあるそうです。
いただいたカレンダーの中で
大きな衝撃を受けたのが下の写真。
絵なの?それとも彫刻?塑像?



松本 涼「虚実皮膜 触境」
SNSで検索すると、
「虚実皮膜論」とは、近松門左衛門が
唱えたとされる演劇論で、
芸術の真実が、虚(フィクション)と
実(事実)の微妙な境界線上に
あるとするものです。
虚と実の間にある、
薄い膜のようなところに、
芸術の面白さや真実味がある
という考え方だそうです。
一体何なんだこれは!
多分、大木の薄く切った断面と
それに垂直に立つ木製の手
一体どうやって作ったんだろう?
超写実絵画の世界
憧れるなあ。
これを直接観てみたい。
2年前に訪ねたホキ美術館。
また訪ねたくなりました。

上の絵は、五味文彦「果物と銀食器」
場所:千葉県千葉市緑区あすみが丘東3‐15
