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アヤソフィア


アヤソフィアで“歴史”に触れた日。鳥肌が立った…!

イスタンブールの超有名スポット、ビザンツ建築の
最高傑作といわれるアヤソフィア(Hagia Sophia)
ガイドブックで見たことはあったけれど
実際に“中に入る”と、もう…スケールも雰囲気も想像以上
正直、鳥肌が立ちました

1階部分はジャーミィ(礼拝)として使われており
私たち観光客が見学できるのは2階の従来の博物館部分のみ

<ここでアヤソフィアの歴史をざっと>
324年 ローマ帝国のコンスタンティヌス1世の時代に着工。30年後に完成
415年 404年の市民デモで焼失。その後415年に再建
537年 またも市民の暴動により焼失。
    再建するも十字軍の侵略を受け
    その後ビザンチン帝国の衰退とともに荒廃
1453年 オスマン帝国皇帝メフメット2世が聖堂をイスラム教のモスクに改修
1934年 トルコ共和国初代大統領アタチュルクの命により
    モザイク画の復興作業が開始。無宗教の博物館となり一般に公開
2020年 エルドアン大統領がコンスタンティノープル征服567年の
    国家祝賀行事を契機に博物館からモスクに回帰の方針を打ち出す

つまり、537年に完成したキリスト教の大聖堂 → モスク → 博物館 → そしてまたモスク

したがって、現在は、キリスト教時代の聖母子像などは幕で隠されています

さて、まずは外観から!
4本のミナレット(尖塔)がそびえ立つ、まるでお城のような佇まい
これが1500年近くも前に建てられたって、本気で信じられない…
石の重みすら「歴史」という感じです

この日は快晴で、アヤソフィアの赤茶色の壁が空の青にとても映えています
素敵!

中に入る瞬間、正直ちょっと緊張…
「今から歴史の中に入っていくんだな」という感覚
一歩足を踏み入れると……

……もう、言葉が出ませんでした

天井、高すぎ。ドーム、大きすぎ。光、神々しすぎ

東ローマ帝国時代のモザイク画と
イスラム時代のカリグラフィーが同じ空間に共存
鳥肌モノです

大ドームの中に掲げられている黒地の円盤には
金文字のカリグラフィーで、アッラーやムハンマドと
4人のカリフなどの名

またドームの内輪にはクルアーンの一節が見えます
(円盤には、左から預言者のムハンマド、アッラー
アブー・バクル(初代カリフ)の名が)

この瞬間、「建物って、宗教とか文化とかを越えて
“人間の美”を表すものなんだな」と実感
写真じゃ伝えきれないけど、空気がピリッとしてるというか…
背筋が自然と伸びる感じでした

天井にはキリストのモザイク画も残っていて
「あ、ここってもともと教会だったんだよな」って改めて実感

それが今はモスクとして使われていて
しかも普通に人が祈っているという、本当に不思議な空

中では観光客と地元の人が自然に混ざっていて
観光地なんだけど、ただの“見る場所”じゃないっていう空気

写真を撮りながらも、どこか心が静まるというか
不思議と浮ついた気持ちが消えていく感じでした

最後、出口の前で振り返ったときに見えた景色が忘れられません
あの光、あの天井、あの静けさ…
「また来たい」って素直に思える場所アヤフィア

まさに、心が揺さぶられました

世界最大級のドーム建築のひとつ(大建築家ミマール・スィナンが関わってます!)

こんな感じで、歴史と空気の厚みに包まれるアヤソフィア
“本当に訪れてよかった”

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