
秋野不矩は、1908(明治41)年、
この地、静岡県磐田郡二俣町(現浜松市
天竜区二俣町)に生まれ、
まだ戦後も間もないころ、
新しい日本画の創造を目指し、
活躍した画家です。
1962(昭和37)年、54歳の時、
大学の客員教授としてインドに滞在。
以来、インドに魅せられ、現地の風景や人々、
寺院などをモチーフにした作品を多く描きました。
下の絵は、購入したポストカード「オデッサの寺院(部分)」

当美術館は、同氏の300を超える作品の展示とともに、
他の画家の特別展や市民の製作発表の
場としても活用されているとのこと。
享年93歳。
生前、文化勲章を受章しています。
美術館は平成10年に開設。







設計は、建築家・藤森照信氏
東京大学名誉教授である藤森氏は、
東京都江戸東京博物館館長でもあります。
地元特産の天竜杉を使用したり、
壁をわら入り漆喰で塗り、
床に藤ござを塗り込むなど、
自然素材をふんだんに使い、
周囲の自然との調和を目指しています。
小規模な美術館ですが、
随所に、特徴的な素材とデザインが施され、
画家・秋野不矩の創造の源泉に
触れられるような、印象的な空間を
味わうことができました。
<情報>
所在地:静岡県浜松市天竜区二俣町二俣130