
「何をしているかに関係なく、
一生懸命にやっている自分が楽しい!」
子どもの頃はこれがあった。がしかし、
大人になるにしたがって認知的になると、
このことを忘れてしまう。
子どもは、ただ一生懸命が楽しいから何ごともやっている。
しかし、大人になるにしたがって、
何かを得るとか、他者に褒められるとか、
認知的な楽しみにシフトしてしまう。
最近、『「機嫌がいい」というのは最強のビジネススキル』(日本実業出版社)
著者:辻 秀一(スポーツドクター、産業医、㈱エミネクロス代表)を読んだ。
以下、本書から・・・
私たちは、認知的に結果を出すことを原動力に生きている。
スポーツに関わっている私も例外ではない。
放っておくと、私の認知脳は「結果が出たら楽しい」と考えている。
結果を出して楽しもうとするのだ。
しかし、結果がもたらす楽しさは大きいが、
刹那的でコントロールができない楽しさだ。
勝ってもまたすぐ次が始まる。
上手くいってもまた次が始まってしまう。
勝ったり、上手くいったりした瞬間しか楽しめないのだ。
おまけにいつも勝ったり上手くいったりするとは限らない。
つまり、この楽しさに頼っていると不安定なので、
「不機嫌の海」に陥ってしまう。
4つの「楽しさ」
結果「Result」に基づく楽しさ
過程「Process」で感じる楽しさ
他者「Others」がいる楽しさ
自分ひとり「Myself」でできる楽しさ
人は認知的に他者とのつながりを大事にするために、
ビジネスでもスポーツでも「Others」の比率が高くなる。
しかし、他者との関係で楽しさを感じる一方で、
他者はコントロールできない存在でもあるため、
多くの人は、人間関係でストレスを感じてしまう。
おまけに、いつも思いどおりの結果「Result」
となるわけではない。
そこで、これらと対称的な位置にある、
自分ひとりでできて、そのプロセスを楽しむ
「Myself」と「Process」が重要だと気づく。
結果や他人に依存しない、
いつでも自分でできる楽しいことだ。
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さて、この本を読んで、ふと考えた。
ここ最近のなんだかわからない閉塞感…
私は最近、少しばかり「他人からの評価や感謝、関心」に
思考が集中しているようだ。
楽しく、好きな時に好きなところを走る(ランニング)。
楽しく、好きな時に好きなものを描く(絵画)。
「子どもの頃はこれがあった。がしかし、
大人になるにしたがって認知的になると、
このことを忘れてしまう。
子どもは、ただ一生懸命が楽しいから何ごともやっている。
大人になるにしたがって、
何かを得るとか、他者に褒められるとか、
認知的な楽しみにシフトしてしまう。」
他人(Others)や結果(Result)ばかりに目を向けず、
ただひたすら自分ひとり(Myself)でその過程(Process)を楽しむ。
「一生懸命を楽しもう!」
自分にこう言い聞かせて、一日をご機嫌に過ごしたいものだ。