ヒロの人生後半お役立ちブログ

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上野寛永寺・根本中堂 天井に舞う「叡嶽双龍」に息をのむ


寛永寺の歴史

寛永寺は、江戸幕府三代将軍・徳川家光の命により
天台宗の高僧・天海大僧正が創建した寺院

比叡山延暦寺を模して建てられ
「東の比叡山」とも呼ばれています

江戸時代には徳川将軍家の菩提寺として
隆盛を誇りましたが
幕末の上野戦争(1868年)
多くの伽藍が焼失してしまいました

今日の目的は
寛永寺根本中道ですが
その前に、まずは
天海大僧正を東叡山の開山として
お祀りしているお堂「開山堂(かいざんどう)」

開山堂は一般に「両大師」と呼ばれています

そう、現在、東叡山寛永寺では
創建四百周年記念事業の一つとして
根本中堂の天井画を改修し
一般公開しています

寛永寺根本中堂

それでは、今日の目的である
寛永寺根本中道へ向かいます

現在の根本中堂
川越の喜多院本堂を移築したもの

「叡嶽双龍(えいがくそうりゅう)」

根本中堂は、平日の昼間というのにもう長い列

堂内に一歩足を踏み入れた瞬間
思わず息をのみました

見上げる天井には
堂々と描かれた二体の龍――
「叡嶽双龍(えいがくそうりゅう)」

(台東区公式チャンネルより)

絵を手掛けた手塚雄二画伯
日本美術院の同人であり
東京藝術大学名誉教授・福井県立美術館特別館長
という要職にある、現代屈指の日本画家です

寛永寺貫首・浦井正明との深い親交のなか
寛永寺の創建四百周年を記念した象徴となる
事業として推し進めることが決定しました

縦約6m横約12mの巨大な天井板に直接描画
するという類まれな作品制作です

残念ながら写真やビデオは禁止

実況中継・・・

天へと昇っていくような迫力
その筆の流れ、墨の濃淡
うねるような生命感

二体の竜の目力が凄まじい

まるで龍が今にも動き出すかのような迫力

静かな堂内に響くのは
参拝者の小さな息づかいと
静かに畳を踏む音だけ

しばし妻と一緒に畳の上に座り
天井の絵に見入ってしまいました

不思議と心が洗われていくよう

厳かでありながら
どこか優しく包み込まれるような空気

上野公園の喧騒から少し離れた
静寂の中の圧倒的な芸術

寛永寺の深い歴史と
現代の息吹が見事に調和していて
“今ここにしかない時間”を感じられる場所でした

ありがた山

<情報>
場所:東京都台東区上野桜木1丁目14番11号
   JR東日本山手線鶯谷駅徒歩3分
開門時間・閉門時間 : 午前9時〜午後5時

期間:根本中堂天井絵「叡嶽双龍」特別公開(無料)
   令和7年10月21日(火)~ 26日(日) 10時 ~ 15時
   同 一般公開
   令和7年12月1日(月)~  拝観料500円

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