
まるで映画の世界!
地下宮殿(バシリカ・シスタン イェレバタン・サルヌジュ)に潜入してきました
「地下にこんな場所が…!?」と叫びたくなるような、幻想的すぎる空間
正直、想像以上の感動でした
イェレYereは「地に」、バタンBatanは「沈んだ」という意味のトルコ語
水はアタテュルク大通りにかかるヴァレンス水道橋を経てここへ引かれ
後にトプカプ宮殿のスルタン(イスラーム国家における君主の称号)
たちの喉を潤したといいます
入口は結構ひっそりしていて、「え、ここ本当に有名スポットなの?」と
でも階段をどんどん降りていくと、空気がガラッと変わって
まるで映画の冒険シーンに入ったみたい
中に入った瞬間、息をのむ美しさ
ずらーっと並んだ石柱、水に映るオレンジ色のライト、そして静けさ
ここは、もともとは6世紀のビザンチン時代に造られた“貯水槽”
この荘厳さ、もう「地下宮殿」という名前がぴったり!
水の上に板が敷かれてあって、そこを歩いて進みます
足音が静かに響くだけで、全体がほとんど無音
観光客が沢山いるのに、なぜかみんな声をひそめていて
自然と“神秘モード”に

ライトアップがとにかく美しくて、インスタ映えというより
心に刺さるタイプの美しさ
少しオーバーですが、魂が静かに震えるって
こういう感覚かもと思いました

奥へ進むと、出てくるのが逆さのメデューサの頭”

これ、柱の土台に使われていて、しかもなぜかひっくり返っている…
神話と歴史と謎が全部入り混じっていて
ミステリー好きにはたまらないスポットなのでは
実は逆さだけじゃなく、横向きのメデューサもいるんです
この“謎の配置”にも諸説あって
色々なロマンが詰まっているのが面白いところ

涙の柱:ギリシャ神殿から運ばれてきたという神秘的な模様の柱

帰り際、振り返ってみると…柱とライトの奥行きがずっと続いていて
まるで異世界へのトンネルみたいでした
「またここに戻ってこれるかな?」って
ちょっと名残惜しい気持ちになる場所
静かで、涼しくて、どこか切なくて
まさに“歴史が眠る場所”という感じです
📍 アクセス情報:
バシリカ・シスタン(地下宮殿 / Yerebatan Sarnıcı)
スルタンアフメット駅から徒歩5分
📌 豆知識:
- 建設:532年ごろ、ユスティニアヌス1世の命令で造られた
- 約100,000トンの水を貯蔵可能だったというから驚き…
- 映画『007』や『インフェルノ』のロケ地にもなっています!
- ローマ時代、市街地の北に広がるベオグラードの森から
この地下宮殿に水が引かれていた
スュレイマニエモスクの近くにあるヴァレンス水道橋
(ローマ帝国のコンスタンティヌス大帝の時代に建設が始まり
ヴァレンス帝時代の378年に完成)はその水路の一部分
アヤソフィアやブルーモスクとはまた違う
静かでドラマチックな異空間