日頃仕事で大変お世話になっている
Tさんからお声がけをいただき
この度、Tさんが所属されている地元の
静岡ライオンズクラブ(334C地区2R-1Z)様の
定例会にお招きいただき、講演をしてきました
今回の私の講演テーマは
「数字と現場視点で読み解く林野火災の実状と教訓、そして対策」
会場にお邪魔すると
会員の皆様が温かく迎え入れてくださり
講演中も非常に熱心に目と耳を傾けてくださいました


静岡ライオンズクラブ様は、来年で
創設70年という節目を迎えられる歴史ある組織
私の講演の前に、会員の皆さんから
活動報告や今後の予定などの発表があり
日頃から、地域社会の奉仕や防災・安全に
深い関心を持たれている皆様の姿勢や取り組みに
私自身も胸が熱くなる思いでした
💡 講演でお伝えした主な内容
講演では、最新の統計データや
令和7年に発生した岩手県大船渡市での
大規模林野火災の事例
そして、私自身の経験をもとに
現場のリアリティと今後の対策について
お話しさせていただきました
1. 林野火災の現状
- 林野火災は2月〜5月の春先に
集中して発生しており(年間の約61%)
その主な原因は「たき火」や
「火入れ」といった人的要因
2. 大船渡市での大規模林野火災の教訓
- 延焼面積は約3,370ha
(東京都杉並区の面積や、焼津市の約半分に相当)
に及び、鎮火までに40日間を要した
- 陸上自衛隊や消防防災ヘリによる
「決死の空中消火」で投下された水量は
約7,000t(50mプール約3.7杯分)
一方、地上では、消防隊員や消防団員が
昼夜を分かたず避難誘導や決死の放水を実施
- 一方で、火災の終盤での降雨の効果に目を向けると
「わずか1mm/hの雨が5時間降る
(約16.8万t)」だけでヘリ消火の約24倍
さらに「50mm/hのまとまった雨(約168.5万t)」では
実に約240倍の水量
人間による消火活動の限界と
自然(恵みの雨)が持つ圧倒的なスケールを痛感
- 「鎮圧」と「鎮火」の違いなどを説明
- 地上部隊の知られざる危険性や苦労について解説
3. これからの林野火災対策と新技術
- 「林野火災注意報・警報」の創設や
新たな消防体制の強化
- 雲に働きかけて雨量を増やす
人工降雨(クラウドシーディング)技術の
可能性と、乾燥期特有の課題
- ドローンによる上空からの情報収集・熱源探査、
防火水槽や延焼防止帯の整備など
テクノロジーとハード面の両輪での
対策の重要性についてもお話ししました
📷 当日の様子
当日は会員の方々総勢60名が聴講してくださいました

📝 講演を終えて
林野火災は一度大きく広がってしまうと
人力だけで抑え込むことは極めて困難です
だからこそ、一人ひとりの「火の元の管理」と
地域の防火意識、そして消防・自衛隊等の活動への
理解と支援が欠かせません
今回、歴史と伝統のある静岡ライオンズクラブの
皆様の前でこのようなお話をさせていただく
貴重な機会をいただき、心より感謝申し上げます
今後も引き続き、現場の視点と正確なデータに基づき
防災・減災に向けた発信を続けてまいります
P.S
■ おまけに……下田の「ペリーロード」の水彩画も披露!
講演の最後には、少しだけ
プライベートのお話も添えさせていただきました
この夏、静岡県の下田市を訪れた際に立ち寄った
「ペリーロード」
その素晴らしい景観にとても感動し
水彩画で情景を絵にしたのでした
今回は、講演の会場が静岡ということで
この絵を講演会のスライドで披露させていただきました

地元静岡の景色ということで
会場の皆様にも楽しんでいただけたようで何よりです
あわせて、私のこのブログについてもご紹介させていただきました
■ 感謝の気持ちを込めて
私は現役のころから、講演会などを通じて
人前でお話をさせていただくことが大好きです
今回の講演の後には、皆さんとディスカッションし
多くのパッションをいただきました
久しぶりにこのように刺激的で
楽しい機会を与えてくださったTさん
そして温かく迎えてくださり熱心に
耳を傾けていただいた静岡ライオンズクラブの皆様に
心より感謝申し上げます
本当にありがとうございました‼
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#林野火災
